2017年3月13日月曜日

『野鳥を訪ねて』中西 悟堂 著(1942年刊行)


もう何年もサイトも開いてなかったヤフオクを何気なく開き、「野鳥」と検索してみたところ、かなり貴重な、興味深い本を見つけてしまいました!
これはもう縁を感じずにはいられません。

日本野鳥の会の創設者で、歌人・詩人・僧侶の中西 悟堂(なかにし ごどう)の著書
『野鳥を訪ねて』

戦中、昭和17年の初版本です。


75年前の本なので、背表紙と中が外れそうになっていたり、ブックカバーであった紙が破れているのは仕方がありませんが、どうやら抜け頁もなさそうだし、
なにより出品者の方が鳥好きで、日本野鳥の会に入会したての頃に探しまくって手に入れた書籍だということが、とても嬉しいことでした。

内容は、悟堂や仲間の方たちが、東京近郊や、信州、北海道などを野鳥を訪ねた紀行文です。
宿を出るところからの会話や、その日の天気、鳥を見た時間なども細かく記されていて、
シチュエーションがとても鮮やかにわかり、タイムスリップして、悟堂らと旅をしているような気分になれる、とてもワクワクした内容でした。

この本を入手してから悟堂について調べたのですが、詩人や僧侶であり、鳥好きの寺院好きとしては、ますます興味をそそられました。

当時、籠の中でいわゆるペットとして飼って鳴き声を楽しんだり、食用目的だった鳥を、
「野の鳥は野に」と自然の中で鳥を楽しむことを提唱し、「野鳥」という言葉をつくり上げた方であることも、感動してしまいました。
(ちなみにまだ当時は「野鳥」を「のどり」と読む人も多かったとか・笑)

ちなみにオークションでは、終了間際にもう一人の方と競り合って、最初より200円高い価格で落札しましたw

なにか、これからの私の考え方さえ左右しそうな予感。
前の持ち主の方を見習って、私もこの本を丁寧に扱いたいと思います。

そうそう。この本、当時2円50銭だったようです。😮





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