2017年4月24日月曜日

【金沢旅201704】『金沢ふるさと偉人館』で感動の嵐


今回の私の一番の目的の施設 金沢ふるさと偉人館 に到着!


この施設は金沢ゆかりの「近代日本を支えた偉人たち」に関する展示がされているのですが、
敬愛する、金沢市出身の「日本野鳥の会」の創設者 中西悟堂 のコーナーもあるのです。

悟堂のエリアは一番奥にあり、そこにたどり着くまでにたくさんの金沢ゆかりの偉人を知ることができました。
申し訳ないのでしが、知らない方や、この人が金沢の人だったんだ!という人ばかりで、まさに感動、感心しきり。

何人か感動した偉人をピックアップして紹介。
(ちなみに館内は写真撮影OKです^^)


■高峰 譲吉 (たかみね じょうきち)

金沢ふるさと偉人館HPより拝借


近代バイオテクノロジーの父と謂われる科学者。
なんと、タカジアスターゼとアドレナリンという二つの薬を発明した方でした!

ウイスキー醸造の研究の為にアメリカに渡り、ウイスキーに関する研究は失敗となりますが、その研究過程の中でタカジアスターゼを発明したというから、「いったい何者なんだ」というくらいびっくりです。

譲吉と妻のキャロラインの着物。
キャロラインさんの着物の色合いがとっても素敵でした。




■八田 與一 (はった よいち)

金沢ふるさと偉人館HPより拝借


台湾大好きの私がこの方よく知らなかったというのは、本当に反省しきり。
金沢の地元のテレビニュースでもこの方の話題を取り上げていて、地元での知名度の高さを知りました。

日本統治時代の台湾で、農業水利事業に大きな貢献をした人で、台南南部の上下水道を整備したり、「烏山頭(うさんとう)ダム」と、総延長16,000kmにおよぶ給排水路を完成させた功績によって、台湾の人々にも慕われた人なのです。



「嘉南大圳工事模様壁掛」
描かれている植物がいかにも亜熱帯地方のもので、沖縄の風景にも似ていて、見ていて落ち着く図柄でした。



烏山頭ダムの近くに八田の銅像があると知って、いつかこの銅像も見てみたいなあと思っていたのですが、偉人館に行った翌日の北國新聞の朝刊にこんなショックな記事が。


世界中に様々な考え方があるのは仕方のないことですが、訴える手段として、他の人が不快に感じるような、悲しくなるような手段で行動するのは全く同意できません。

八田の見た風景をぜひこの目で見てみたいと、改めて強く思いました。


桐生 悠々(きりゅう ゆうゆう)


「反骨のジャーナリスト」

まさにペンは剣よりも・・・を人生で表したような人で、明治末から昭和初期にかけて反権力・反軍的な言論をくりひろげたジャーナリストです。

太平洋戦争開始の3か月前まで発行してた個人雑誌「他山の石」の中に書かれた一文を読んで、感動というよりは、愕然としました。
正直、こんな平和面したブログを書いていて良いのだろうかとも感じました(苦笑)

「私は言いたいことを言っているのではない。徒に言いたいことを言って、快を貪っているのではない。言わねばならないことを、国民として、特に、この非常時に際して、しかも国家の将来に対して、真正なる愛国者の一人として、同時に人類として言わねばならないことを言っているのだ。
 言いたいことを、出放題に言っていれば、愉快に相違ない。だが、言わねばならないことを言うのは、愉快ではなくて、苦痛である。何ぜなら、言いたいことを言うのは、権利の行使であるに反して、言わねばならないことを言うのは、義務の履行だからである。尤も義務を履行したという自意識は愉快であるに相違ないが、この愉快は消極的の愉快であって、普通の愉快さではない。」(抜粋)


今の世に悠々が存在していたら、私の勇気のようなものはもっと芽生えていたかもしれません。
真のジャーナリストというものを、この目で見てみたかったなあ。



松田 権六 (まつだ ごんろく)


人間国宝でもある蒔絵士。

松田権六が小学校の時に書いた絵というのを見て愕然。
雀とその先に狙う虫の正確さと、ユーモラスな画全体のデザインが素晴らしすぎます。



13歳以下の頃に書いていた図案集の一部。


これだけの技術力を持っているにも関わらず、権六は東京美術学校の卒業制作で満点をもらった時、「美術に満点はない」と言って、校長に減点を訴えたそうです。
結局、減点にはならなかったそうですが、天才でありながら、努力の人ってやっぱり存在するんだなあ。


■中西 悟堂(なかにし ごどう)

いよっ待ってました!(と、心の中で思いましたW)


冒頭で書いた通り、「日本野鳥の会」の創設者。(余談ですが、私は日本野鳥の会の会員です^^)
僧侶であり、歌人であり、本当に自然を愛した方。

それまで、鳥は籠の中で飼い、鳴き声や姿を楽しむか、猟銃の対象でしかなかったのですが、悟堂は自然の中で生きる鳥を愛し、「野鳥」という言葉を作った人です。

真から自然を愛し、真の共存を訴えた生き方に全く共感します。


交流のあった人の絵や、収集していた鳥の絵や水差し、自身の歌った短歌など。



展示されている著書の中に、私も持っているものもあり嬉しいなあ。
しかし、表紙の色が私の持っているものを大分違う・・・。(私の所有している本は色あせてしまっています^^;)


ちなみにこれが私の持っている「野鳥を訪ねて」


野鳥観察用具


憧れの人を少し垣間見れた気がして、至福の時間でした。

自分へのお土産としてこの本を購入。



4月22日(土)~8月27日(日)
金沢ふるさと偉人館の企画展で「中西悟堂とその仲間たち」が開催されています。


開始日が今回の旅行の日程に合わなかったのですが、これは是非とも見たいなあ!
この夏にもちょこっと金沢に行くことになるかもしれません^^;



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